日本の景気はどうか
ここへきて、日経平均株価の動きが変わってきた。上昇は大きく、下落は小さい。日経平均株価は、10,000円に少しずつ接近している。円高も81−82円と、これ以上の円高にはならないと感じた。アメリカも雇用統計、住宅売上軒数の増加、NYダウの反発からみて、底打ちへ入ったとみる。
日本の大手企業の上方修正も続いている。株は景気の最大の先行指数という。年末近く、予想したごとく、円高も株価も底を打つ(打った)とみる。
但し、再々申し上げたごとく、今度の回復は、少子高齢化の中での回復であり、ねじまがり的現象である。建築、土木、道路、ガソリンスタンド、設計等の仕事は厳しかろう。来年3月に開通する新幹線と阪急デパートの開店で福岡商圏界に大きな変化があるだろう。
経営のあり方
少子高齢化という時流と福岡一極化傾向に注意していくのが第一であろう。JR博多ビルのオープンで、小売業は一段と厳しくなる。まず自社、自分の体力を客観的に判断し、それ以上の売上拡大計画は抑えるべきである。勿論、資本主義では、売上と利益は常に拡大を要求されるが、体力を上手に使わなければなるまい。勿論、正常な銀行取引が必要である。加えて差別化だ。商品、接客だけではなく、社員の質、価格の差別化も必要だ。一番大事な事は、正常な決算を正しくし、金融体制の確立していくことだろう。
再度言うが、体力をかなり超える企業展開は、失敗の原因となる。
円の動向
かつて6月頃、少子高齢化の日本はそういつまでも円高が続くわけも無く、アメリカの不況でドル安の状態となっており、円高は早くて9月末、遅くて12月には回復すると予言した。9月末には、円安にふれ日経平均株価も上がったが、10月に入って元に戻った。11月15日円は、前日に引き続き円安にふれ1ドル83円50銭をつけた。
このまま円安に続くと思えないが、上下しつつ12月末には安心の状態となり、株価も上昇しているだろう。アメリカの雇用統計、住宅建築数等景気は回復傾向にある事が第一の理由だろう。来年には円高は解消され、株価は今の20%は上昇するとみている。但し、再々申し上げるごとく、ねじまがり的回復は確かである。
古田織部
古田織部は、利休の弟子の一人である。利休がある理由で殺された後、秀吉によって、茶人一人者とされ、山城で二万石の大名になった。勿論、合戦能力は無く、茶で秀吉に仕えていた。関ヶ原の合戦の時には、東軍につき家は安泰した。佐賀県に唐津という街があり、駅近くに近松寺という寺がある。
近松門左衛門ゆかりの寺らしい。そこに織部灯篭が三つある。また、信長に一番槍をつけた天野源右衛の墓もある。どうして唐津まで逃げたか、全くわからない。
その織部灯篭を見ると卍がくっきりと見える。古田織部はクリスチャンだったのであろう。大坂城合戦冬の陣の時、古田織部は京へ入ってくる家康、秀忠を包囲せんとして、京の二条城を包囲しようとしたが、兵二百、密告もあって失敗した。何故古田織部はこれをしたのか、一つは大名に取り立ててくれた秀吉への恩義、一つは徳川家のキリシタンを禁止し、大坂城はキリシタンを許していたという状況だったのであろう。
利休と古田織部については、来年本を書きたいと思っている。
私の近況
まだ今年は終わらないが、充実した一年だった。事務所の経営の健全、初めて小説らしきものを四冊書いた。「女たちの戦国時代」、「本能寺の変の謎」、「幕末動乱期の天皇将軍と坂本竜馬達」、「さまよえる戦国大名大友宗麟」の四冊だ。祇園へ5月に兄弟と行き、9月には孫と行った。
本を書いていると資料を読み、取材へ行かねばならず、忙しい日々が続く。人生短く感じてしまう。株式投資も大いにやっている。日々充実している人生といえそうだ。