お知らせ
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作成日:2011/09/30
日本の景気『会長情報誌』



 日本の景気

 福島諸問題によって野田新内閣は、23兆円の赤字国債を発行することになった。野田首相は増税派であり、所得税、法人税、消費税の増税で、この回収を考えている。次の国会で、この決議を図ると聞かされており、数年以内には、消費税を10%にすべきだとの発言も聞こえてくる。一方、街には不況期の声が充満している。橋本内閣が景気向上してきた機会に消費税3%を5%にして以来、デフレ不況が続いている。消費税を5%にした結果、消費税により税収は4兆円以上増えたが、不況に転落することによって、法人税や所得税が減り、税収全体では合計数兆円の減収になっている。

アメリカのクリントン大統領は不況と財政問題に対し、景気回復策を取り、税収は増加している。要するに、まず不況対策を優先することにより、かえって税収が増えるという歴史上の先訓といえる。今、需要供給は20兆円の差があると言われている。野田内閣の方針を実行すれば、円高も伴い、かえって需要供給の差が拡大し、税収は減少、財政問題にもマイナスとなり、また政局はガタガタするとみる。政治家達は歳入圧縮に懸命に注力して、景気対策を先行させるのが先のことだと断じたい。この様なことが何故政治家も国民達もわかっていないのか不思議でならない。この路線をとる以上、野田内閣も短命とみるし、国民も不幸とみる。 

経 営

 今の円高の中では、日本の中小企業の80%は不況といわれている。更に消費税が10%にでもなれば、不況は一段化する。海外に拠点を移すことが出来、更に国内でも強力な差別化も取れる大手企業は良い。以上の中で中小企業の生き残れる工夫は、やはり差別化である。前回からその工夫を具体的に説し始めた。

 今回は、人間のことに触れたい。ちゃんとした会社勤めをして60才で定年となり、毎日遊んでいる男女に注目したい。この不況下、50歳代での離職も多いが、そういう人々を無理だと考えずに活用してみよう。タクシーの運転手は、かなりきつい労働であるが60歳前後の人が多い。先入観を捨てて、少しずつ始めてみよう。人件費が確実に安くなり、不正なことはまず発生しない。勿論、仕事と経歴のバランスが大事である。

金の話

 健康の次に生活上、金は大切である。福島問題と日本、欧米各国の債務の問題で、叙々に株は下がっている。2月と比べると20%以上安い。反面原発以来の債権等も下がり出しており、利息が高くなっている。しかし内需に強い株は下がらず、小さな波だけで動いているか、上がっている。代表的なのは薬品株(エーザイ、大正製薬、小林製薬等)、ニチイ学館ブックオフ等であり、輸出全体の企業、コマツ、日立建機、ソニー等はガタガタである。今は損切りをしてガタガタ株を売り、内需株に切替える。株を持っておらず資金に余力のある人は、コマツ等ガタガタになっている株を買うべきチャンスだとみている。そういう意味では、今は株にとって最悪であるが、一つのチャンスだと思う。

 今日は、日立建機を損切りして、ブックオフを買った。「株等で損をする時は、損をするのが当然だ」と思っているのが私の投資姿勢である。人生にはリスクは当然である。

私の近況

 まだ75歳である。残念ながら足が弱くなった。10月10日頃に大手書店(福岡では丸善かジュンク堂)に5冊目の歴史小説「関ヶ原合戦意外伝 嫉妬」が配列される。次は、来年の6月頃に「清盛 頼朝と政子の陰謀」が配列されるべく、今は資料を読み、構想を考えている。「関ヶ原合戦意外伝 嫉妬」を書きつつ思ったが、家康という人はよく違約、ウソを言った。しかし、天下の70%まで制圧した織田信長は、家康の10倍以上違約、ウソを言い、非戦闘員を20万人以上殺している。歴史上好きな人物は誰かと問われるとbPは坂本竜馬織田信長と答える人が多い。とんでもないことで、信長は天才ではあるが、独善的であり、魔人とも言える。信長を魔人として書いた本はない。光秀が神経圧迫を受けて、本能寺の変を起こしたのは当然であろう。一度、そんな方面からの魔人信長を書いてみたい。
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